最近あらゆる情報番組に出てきて、カルロス・ゴーン被告の主張を批判しまくっている高井康行弁護士(元検事)。
TBS:Nスタ
高井康行が生出演して検察を擁護している。 pic.twitter.com/djCs66Cs3i— 徳永みちお (@tokunagamichio) April 5, 2019
そんな高井康行弁護士にネット上では、「言っていることが支離滅裂」、「態度がエラそう」、「検察や司法を弁護したいだけ」、「ただのヤメ検」など、ネガティブなワードがズラリ・・・。
そんな高井康行弁護士が気になりネットを調べてみたのですが、そもそも情報が少なくどのような人物なのかが分かりにくかったため、今回は自分なりに調べた情報をご紹介したいと思います!
高井康行弁護士(元検事)のwikiプロフィール・経歴
高井康行弁護士は、偏差値67.5の早稲田大学法学部を卒業されています。
現在は弁護士をされていますが、もともとは検事をされていたようです。
ちなみに、ネット上では「ヤメ検」というキーワードが多く見られましたが、元検事の弁護士を指す俗称のようです。
検事のほとんどが司法修習を修了し弁護士となる資格を持っており、また弁護士には定年という概念が存在しないため、検事から弁護士に転身する方が多いのだそうです。
よくテレビで「元○○地検特捜部の××弁護士」みたいな紹介を見るのはそのためですね。
話は脱線しましたが、高井康行弁護士が検事から弁護士になられるまでの経緯は以下のとおりです。
- 1972年4月に検事に任官。
- その後、東京地検、岐阜地検、青森地検、浦和地検などで主に捜査を担当。
- 1990年4月以降は、福岡地検刑事部長、東京地検刑事部副部長、横浜地検特別刑事部長などを務める。
- 1997年6月、東京高検刑事部検事を辞められた後、弁護士に登録(第一東京弁護士会)。
現在は以下のような肩書をお持ちのようです。
- 政府の司法制度改革推進本部裁判員制度・刑事検討会委員
- 同推進本部公的弁護制度検討会委員
- 日本弁護士連合会犯罪被害者支援委員会委員長
上記経歴を見ると分かる通り、大学から検事時代、弁護士としても、エリート中のエリートということでしょうか。
高井康行弁護士(元検事)はリクルート事件やライブドア事件を担当!?
高井康行弁護士を調べてみると、リクルート事件やライブドア事件など、日本中を騒がせた大事件に関与していることが分かりました。
それぞれどのような事件で、高井康行弁護士はどのように関与していたのでしょうか?
リクルート事件
リクルート事件は、高井康行弁護士がまだ検事時代のころの事件です。
この事件は戦後最大の企業犯罪であり贈収賄事件として有名ですね。
事件の概要は以下のとおりです。
リクルート事件(リクルートじけん)とは、1988年(昭和63年)6月18日に発覚した日本の贈収賄事件である。
リクルートの関連会社であり、未上場の不動産会社、リクルートコスモス社の未公開株が賄賂として譲渡された。贈賄側のリクルート社関係者と、収賄側の政治家や官僚らが逮捕され、政界・官界・マスコミを揺るがす、大スキャンダルとなった。
当時、第二次世界大戦後の日本においての最大の企業犯罪であり、また贈収賄事件とされた。
この事件では、
- 中曽根康弘前首相
- 竹下登首相
- 宮澤喜一副総理・蔵相
- 安倍晋太郎自民党幹事長
- 渡辺美智雄自民党政調会長
など政界の大物政治家たちも贈賄に絡んでいたことが発覚したようです。
結果、当時の竹下登首相が「国民に政治不信を招いた」として内閣総辞職に追い込まれました。
ちなみに、この竹下登首相のお孫さんが、「ウィーッシュ!」で有名なDAIGOさんですね。
またまた、脱線ですが、安倍晋太郎自民党幹事長は、安倍晋三内閣総理大臣のお父様ですが、写真を見るとめちゃくちゃソックリですね!
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こんな政治家の悪事を暴いた大事件に関与したのですから、高井康行弁護士(当時は検事)の検察内での評判もうなぎのぼりだったのではないでしょうか。
ライブドア事件
ライブドア事件は、ホリエモンこと堀江貴文さん逮捕された事件ですね。
堀江貴文さんは、現在もテレビに出演されていたり本を出版されていたりと各メディアで大活躍されているので、もしかすると若い世代の方だと過去に逮捕歴があることをご存知ない方も多いかもしれません。
では、ライブドアとはどんな事件だったのでしょう?
ライブドア事件(ライブドアじけん)とは、ライブドアの2004年9月期年度の決算報告として提出された有価証券報告書に虚偽の内容を掲載したとする疑いが持たれるなど証券取引法等に違反したとされる2つの罪で、法人としてのライブドアとライブドアマーケティングおよび同社の当時の取締役らが起訴された事件である。
当時の堀江貴文さんは、ビジネス界の「異端児」や「革命児」としてメディアにも取り上げられることが多かったため、このニュースは世間に衝撃を与えました。
この事件では、高井康行弁護士は堀江貴文さんの弁護団の主任弁護人として事件を担当します。
結果として、
- 堀江貴文さんは、懲役2年6月(求刑懲役4年)の実刑判決
- 高井康行弁護士は、1審・2審(控訴審)の連続敗訴の責任をとり(4人の弁護団全員が)辞任
と、堀江貴文さんは全面敗訴で収監、高井康行弁護士は事実上の解雇となりました。
ちなみに、高井康行弁護士の後を引き継いだのが、現在カルロス・ゴーン被告の弁護人を務めている弘中惇一郎弁護士になります。
後に堀江貴文さんは彼の実際の経験から、OBのヤメ検が弁護をすることについて下記のように指摘しています。
近年の経済事件の厳罰化は検察OBに対して企業の法令順守需要をもたらし、多くの企業は多額の報酬を払って検察OBを顧問などで迎え入れるようになったといわれている。警察がパチンコ業界の自主規制団体に天下りしているのと同じ構図であるが、検察が警察よりたちが悪いのは、検察は捜査権限と起訴権限の両方を持っていて、検察が経済事件に本格的に介入するようになったのは、警察がパチンコ業界を財布代わりにしているように、企業全体を財布代わりにしようと考えているに等しいと堀江は指摘している[2]。
不正をしていない企業はほんのわずかであり、立件するもしないも検察の胸三寸だからである[2]。
またヤメ検の問題点として、下記のような指摘もあります。
検事の世界はムラ社会と称されるほど狭く、現役検事と検察OB、検察組織内や学閥での先輩・後輩、かつての上司・部下の垣根が極めて低い。このため法廷で対決するヤメ検と現役検事が、同僚検事時代の関係のままに付き合いを続け、気脈を通じることが珍しくない。故に容疑者を有罪に持ち込みたい検事と、依頼人の罪を軽くしたいヤメ検が妥協することにより、判決の「落とし所」を探るような裁判の結末を作り出してしまうという。
要するに、弁護人といえども元検察のOBであって、旧知の関係を利用してうまく裁判をコントロールできるのではないか?ということですね。
この事件で、高井康行弁護士含む4人の弁護団全員が辞任(事実上の解雇)したことから、高井康行弁護士にもこのような疑惑が向けられたようです。
このような背景もあり、世間での高井康行弁護士の印象は良くないのかもしれません。
高井康行弁護士(元検事)の事務所情報
高井康行弁護士の弁護士事務所の情報もご紹介します。
取り扱う分野は以下のとおりです。
専門分野 法務・知財・特許(契約書作成・企業間トラブル・社内トラブル・訴訟・知的財産・著作権)
得意業界 ITシステム・情報処理 / Web、モバイル、ゲーム / ネットショップ・EC
保有資格 弁護士(海外法含む)
対応エリア 神奈川県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都
業務内容 弁護士5名が所属。契約書作成や裁判の他、事業・資本提携や事業買収等のM&A、金融機関との返済猶予等の交渉、会社再建・民事再生等の事業再生、会社側労働事件に注力。企業刑事事件、反社会的勢力対応も取扱い。
高井康行弁護士(元検事)のネットの反応
高井康行弁護士に対する、ネットの反応を調べてみました。
高井康行のような極端に法権威側に立つ人物を単独で解説者として起用するのはありえない。
ここまで「こらしめてやる」を全身で表すヤメ検弁護士とは一体どのような訴訟を扱うのだろうか?— matoudai (@NyMatoudai) January 8, 2020
テレ朝。さっそく必死でゴーンを叩きはじめる元特捜の弁護士高井康行だが、言ってることが支離滅裂。有罪率が高いことは日本国民の悲願であるらしい。裁判所はお飾りでいいらしい。アホか。
— Nobuyo Yagi 八木啓代 (@nobuyoyagi) January 8, 2020
報ステ見てたらゴーン氏会見についてヤメ検の高井康行弁護士がコメント。自分が国と一心同体、権力側にあると信じて疑わないような発言の数々。この人を出す報ステの報道倫理を疑う。
— 公式『さらば雑司ヶ谷』 (@byezoushigaya) January 8, 2020
高井康行さんというヤメ検の人が弁護士としてゴーンの言い分を無視して一方的に批判してるのだが、これ解説者というポジションだが適任なのか? #報道ステーション
— kitajima3636 (@kitajima3636) January 8, 2020
高井康行弁護士の一方的な論調や態度などを批判する声が多く、その高井康行弁護士を単独コメンテーターとして起用した番組にも批判があるなど、だいぶ荒れているようです。
おそらく、彼のキャラクターの強さが逆に視聴者の反感を買ってしまっているようです・・・。
まとめ
今回は、最近あらゆる情報番組に出てきて、カルロス・ゴーン被告の主張を批判しまくっている高井康行弁護士について調査してみました!
大学時代、検察時代、弁護士時代とエリート街道を走ってきた高井康行弁護士ですが、過去にはライブドア事件でのヤメ検問題が疑問視されたり、直近はコメンテーターとして批判されたりと、上手くいっていないこともあるようです。
今後もカルロス・ゴーン被告のニュースが飛び込んでくるたびに彼の姿を見ることがあるかもしれませんので、今後の彼の動向にも注目ですね!
では、今回はこれにて!
最後までお読みいただきありがとうございました!