マンガの神様・手塚治虫さんの同名漫画を原作とする衝撃作・映画『ばるぼら』。
数々のタブーを含むセクシャルな内容から、長年に渡って映像化不可能と言われていました。
しかし、手塚治虫さんの息子である手塚眞さんがメガフォンを取り、2020年11月20日に実写映画として公開されたのです。
稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんがダブル主演を務める他、渋川清彦さん、渡辺えりさんといった個性派俳優たちも集結。
79劇場という小さい規模での公開ながらも、その独特な世界観に魅了される人が続出しています。
作品の舞台となっているのは、新宿や池袋といった大都会の繁華街。
原作のイメージを崩さないようにするため、映画のロケもこの辺りを中心に行われました。
そこで今回は、「ばるぼらロケ地撮影場所はどこ?新宿の居酒屋や池袋も!」と題して、ロケ地や撮影場所を調査していきたいと思います。
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目次
『ばるぼら』新宿のロケ地撮影場所はどこ?居酒屋での撮影情報も!
人気小説家の美倉洋介と謎の少女・ばるぼら。
この2人が出会ったのは、新宿にある薄暗い地下道でした。
このシーンも実際に新宿で撮影されてるように、本作では新宿の繁華街がロケ地となっています。
歌舞伎町:新宿ゴールデン街
映画『ばるぼら』
ロケ地 新宿ゴールデン街( スクショ メモ ) pic.twitter.com/yuOFL8DInV
— オボネコ (@obo_neko) August 24, 2020
美倉とばるぼらが寄り添いながら歩くシーンは、新宿ゴールデン街で撮影されました。
2人は「BARキネマ倶楽部」の前を通っています。
新宿ゴールデン街は、およそ2000坪の広さの土地に200軒以上もの小さい飲食店が密集している場所です。
バブル崩壊により空き店舗が増えてゴーストタウン化していたこともありますが、2000年代に入ってから再び活気を取り戻しています。
個性豊かな店が集まる独特の雰囲気に興味を持ち、海外からの観光客もこの場所を訪れるそうですよ。
歌舞伎町:居酒屋「ばるぼら屋」
ばるぼらと美倉センセがいたところ。
この通りには『ばるぼら屋』と言う年季の入ったw飲み屋さんもあるよ。#ばるぼら #稲垣吾郎 #二階堂絵里 pic.twitter.com/0Em8jIrRId
— kumiko (@keito56) September 27, 2019
ばるぼら屋の2階が二階堂さんの控室になって店内も撮影に使われて、なにより、店の前の狭い道を、入れ墨だらけ銀髪くるんくるんのC ドイルが、カメラとレールの上を疾走してたとか、馴染んだ街で撮られた久しぶりの氏の作品が、目と鼻の先のスクリーンで観られるなんて観たいじゃんね#シネマート新宿 pic.twitter.com/GRr6sEV2e5
— 🐝mia🐞 (@mia_myk0502) December 10, 2020
新宿ゴールデン街にある「ばるぼら屋」という居酒屋も撮影に使われたようです。
先ほど紹介した「BARキネマ倶楽部」と同じ通り、すぐ近くにあります。
ここの2階が二階堂さんの控室になっていたとか。
普段は、鉄板焼き、やきそば、、カレーなどマスター自慢の手料理を味わうことができる知る人ぞ知る人気店だそうですよ。
映画を観た後に、訪れてみるのもいいかもしれませんね。
新宿2丁目:「BarGlamorous」付近
ばるぼらに出てくるママが居る地下室の撮影場所はやはり二丁目で間違いない。 pic.twitter.com/Ay6EXlEeNm
— あさひは面倒くさい (@rei124c41) December 6, 2020
映画『ばるぼら』鑑賞
主演は稲垣吾郎・二階堂ふみ新宿の雰囲気が好きなので帰りにロケ地見てきた(渡辺えりがいたビル)#映画鑑賞 pic.twitter.com/CUaEeqJpLZ
— マーク・ウィテカーさん (@tefsk) December 7, 2020
自称ばるぼらの母・ムネーモシュネーが営んでいるお店は新宿の裏通りにあるという設定です。
そのお店の入り口付近の撮影は、新宿2丁目の「BarGlamorous」の看板がある場所で行われました。
しかし、「BarGlamorous」を含め、この辺りに実際にあるお店が撮影に使用されたという情報は見当たりませんでした。
ムネーモシュネーのお店はかなり忠実に作り込んであるので、店内の撮影は別の場所で行われたかもしれませんね。
新宿駅付近
時間が少しあったからまた
新宿のロケ地探し。ばるぼらが
歩いたり(カメラ)?覗きこんでたの
たのたぶんこの橋のとこだと思う♬ pic.twitter.com/kNirfefQsK— とびら📎 (@tobikko0219) December 31, 2020
ばるぼらが雨の街を一人さまよい歩くシーン。
新宿のランドマークである「東京モード学園」が見える場所で撮影されています。
正確な場所はわかりませんでしたが、ビルとビルをつなぐペデストリアンデッキのようですね。
この他、新宿駅構内でも撮影されています。
最後の2人の愛の逃避行で歩いてる所はここだよね?駅を背にして左右に地下道あるんだけど、どっちだろうか?
#ばるぼら #稲垣吾郎 #二階堂ふみ pic.twitter.com/9YU7sC77lf— 🍄きのこっくす🍄(new) (@aktbucco5656) November 29, 2020
新宿駅周辺は複雑に入り組んでいるので、ロケ地巡りをする際は迷子にならないように気をつけてくださいね!
歌舞伎町:「ギラギラガールズ」前の通り
歌舞伎町一丁目にある「ギラギラガールズ」というお店の前の通りも、ばるぼらが1人歩くシーンに使われています。
原作や映画の冒頭で、ばるぼらはこのように表現されています。
「都会が何千万という人間をのみ込んで消化し、たれ流した排泄物のような女」。
彼女が都会の中をさまよい歩く姿は、この映画のイメージを決定づける重要なシーンとなっています。
『ばるぼら』池袋のロケ地撮影場所はどこ?
新宿だけでなく、池袋もロケ地となっています。
稲垣吾郎さんの目撃情報もありましたよ!
池袋:「喫茶サロメ」前の歩道
遅まきながら
やっとロケ地
(ほぼ撮影アングルに近い)に
たどり着きました#ばるぼら(電信柱の眼科がわたしが定期検診に行ってるところなので、あああの辺ねまではなんとかわかってました) pic.twitter.com/QUFod4asMH
— 🐞miwa🐞 (@miwa244_2) August 6, 2019
吾郎ちゃんの舞台挨拶で訪れた池袋。
舞台挨拶でも話題に出ていた、半世界に続いて渋川さんとご共演されている映画「ばるぼら」のロケ地も。
予告編“短いver.”の冒頭で流れてる場所。
しかし映画の撮影で使うカメラとスマホのカメラでは当然画角が違うので、なかなか同じようには撮れないのだ(´・ω・`) pic.twitter.com/NSPbY6DF1I— 真珠 (@shinju_aobako) February 24, 2019
サングラスをかけて黒スーツ姿の美倉洋介が歩いているシーン。
池袋駅西口から徒歩4分ほどの場所、「サロメ」というバーの前の通りで撮影されました。
このシーンは映画の予告でも見ることができますね。
タイ古式マッサージの看板を目印に、この場所を訪れる方も多いとか。
また、池袋駅西口繁華街で稲垣さんの目撃情報も見つかりました。
ごろーちゃん、なんの撮影でしょう?#稲垣吾郎#ごろーちゃん pic.twitter.com/sriJtpptjO
— mana (@manassom2830) June 26, 2018
稲垣吾郎ちゃん
池袋西口繁華街で撮影🎬してますよ(^○^)
建物入っちゃったから写メ📷✉撮れなかった(。>д<)
知り合いに言われて来たけど(>_<)
仕事さぼろうかな(^_^;)
— ホンキのブラックイナズマ@相互フォロー (@honkinoinazuma) June 19, 2018
この他にも池袋がロケ地となっているシーンが使われているかもしれませんね。
『ばるぼら』の世界観はどう作られた?
リピーターも続出しているほど、この作品の世界観は独特で魅惑的なもの。
新宿や池袋などの都会がロケ地撮影場所となったのにも理由があるのです。
監督がこだわる摩訶不思議な世界観
監督を務めたのは、原作者の手塚治さんの息子である手塚眞さんです。
現在はヴィジュアリストという肩書きを持ち、映画監督のみならず映像全般に関わるクリエーターとして活躍しています。
本作を作るきっかけは、自分の描きたい作品と『ばるぼら』の世界観がマッチしたからだとか。
また、映像制作の仲間達の中にも『ばるぼら』のファンが多かったため、実写映画化の企画がスタートしました。
そんな中、日本のマンガの映画化作品がストーリーや設定は原作通りだけど、イメージは変更されているという点に違和感をもっていた手塚監督。
本作では、ストーリーや設定を多少変更しても、原作が持っているイメージを忠実に再現することを大事にしています。
例えば、美倉洋介とばるぼらが出会う場所は原作と同じ新宿の地下道で撮影されました。
手塚監督曰く、新宿の地下街が持つ雰囲気がこの作品のイメージ全体を構築しているのだとか。
こうして、シンプルな大人のラブストーリーかつセクシャルで摩訶不思議な世界が映画『ばるぼら』で描かれたのです。
稲垣吾郎&二階堂ふみのダブル主演
売れっ子小説家の美倉洋介を演じたのは、稲垣吾郎さんです。
小説家として成功を収める一方、異常性欲からくる幻想に惑わされるという難しい役どころ。
美倉の持つ気障な感じとインテリジェンスな雰囲気が稲垣さんにぴったりということで起用されています。
そもそも稲垣さんは、手塚監督が1999年に手掛けた映画『白痴』を劇場で観て感銘を受けたことを周囲に話していたそうです。
また、手塚監督も稲垣さんが出演している作品をほとんど観るほど俳優としての彼に興味を持っていました。
そんな2人は撮影前にじっくりと話し合う時間を設けたことですっかり意気投合。
監督と主演俳優が感性を共有して撮影に臨んでいることが、この作品の世界観をより奥深いものにしているのかもしれませんね。
アルコール依存症で自堕落な少女・ばるぼらを演じたのは、二階堂ふみさんです。
本作の企画がスタートした当時はまだ10代だったため、ばるぼら役の候補には上がっていなかったとか。
そして、ばるぼら役を引き受けてくれる女優が見つからないまま、何年も経ってしまいました。
その間、20代になり女優として大成長した二階堂さんにオファーしたところ快く承諾。
そして、手塚監督が描くイメージ通りのばるぼらを演じたのです。
特に注目したいのが、ばるぼらが動かなくなってしまうラストシーン。
代役もしくは人形を用意する予定だったこのシーンを、二階堂さん自身が全て演じ切っています。
彼女以外が演じるばるぼらなんて、もう想像することができませんね。
撮影監督にクリストファー・ドイル氏
撮影監督を務めたのは、オーストラリア出身のクリストファー・ドイルです。
【功労賞にクリストファー・ドイル氏!】
今年よりなら国際映画祭は、映画業界において活躍された人物を讃える功労賞を制定。
今年度はカメラマン・撮影監督として活動される、クリストファー・ドイル氏に授与。
20日(木) に行われるオープニングセレモニーにて、ドイル氏へ授与式を行います。 pic.twitter.com/hl2Ca9J2Ry— なら国際映画祭 公式 (@naraiffnaraiff) September 15, 2018
手持ちカメラを主体とした臨場感あふれるカメラワークと、スタイリッシュな画面構成や色彩構成で映し出す映像が高く評価されています。
日本映画にも積極的に関わり、近年では俳優・オダギリジョーさんの長編映画監督デビュー作『ある船頭の話』の撮影も担当しました。
本作でも、巧みなカメラワークで都会の雑多な街並みをセクシーかつ幻想的な世界観で表現。
特に、ばるぼらが都会をさまよい歩くシーンはドイル氏のセンスが色濃く出ているとか。
このシーンは、手塚監督が信頼するドイル氏に二階堂さんを一日預けて撮影されているのです。
しかし、撮影当日は予定外の雨。
そこでドイル氏は、急遽ばるぼらにオレンジ色の傘を持たせるという演出を取り入れました。
原作のイメージを壊さず印象的なシーンを作り上げたその手腕に手塚監督も脱帽したそうですよ。
魅惑的な音楽
映画の中では、1950年代から60年代を彷彿とさせるピアノ、トランペット、サックス、ベースを主体としたモダン・ジャズ風の音楽が流れていました。
予告動画でも聞くことができますね。
これらの音楽はミュージシャンと一緒にシナリオの段階から音楽を作り上げていくスタイルで制作されています。
音楽監督を起用しないというのも、手塚監督作品ではよくあることだとか。
本作でも音楽を聴いてから場面構成を考えたり、監督自身が音楽に合わせて映像を編集しているのです。
だからこそ、映像と音楽が融合した世界観が作り上げられて、観客の心を掴む作品となっているのかもしれません。
まとめ
「ばるぼらロケ地撮影場所はどこ?新宿の居酒屋や池袋も!」と題して、ロケ地や撮影場所などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
映画のロケ地・撮影場所となったのは新宿の歌舞伎町や駅周辺、池袋駅西口周辺など繁華街と言われる場所が多いようです。
手塚治虫さんが描いた原作漫画も、新宿など都会の繁華街が舞台となっています。
原作のイメージを崩したくないという手塚眞監督の強い思いから、このような場所で撮影されたのだと考えられます。
ぜひ本作をご覧になった後で、ロケ地となった場所を巡ってみてください。
これまでとは違う都会の雰囲気を感じることができるかもしれませんよ☆